スターバックスの看板メニューのひとつ「フラペチーノ」の衰えない人気
暑い夏にスターバックスに立ち寄ると、多くの人が冷たいフラペチーノを飲んでいる様子を見る事ができます。
冬場にも、暖かい店内で冷たいフラペチーノを楽しむ人がちらほら。
季節ごとにユニークな新商品を開発しているため、秋冬限定のフラペチーノも登場し、年間通してコンスタントに人気を維持しているのが、スターバックスのフラペチーノです。
フラペチーノってそもそも何?スムージーとの違いは?
「フラペチーノ」とは、スターバックスの商品名で商標登録商品なんです。
実はオリジナルの言葉だったんですね。
「フラッペ」と「カプチーノ」を掛け合わせた造語で、「フラッペ」とはカキ氷にシロップやリキュールをかけた飲み物の事でフランス語が語源になっているそうです。
つまり、カキ氷にカプチーノを注いだものが「フラペチーノ」という事だったんですね。
対して、スムージーは様々な具材や液体を氷とともにミキサーでかくはんして、滑らかな口当たりに仕上げたものです。
現在のスターバックスにおけるフラペチーノの作り方はスムージーと同じ手法ですが、スターバックスのオリジナル商品名が「フラペチーノ」だったという事です。
現在、スターバックスでは、カプチーノではない様々なフレーバーのフラペチーノを開発していますが、名前の由来を探っていくと元々はカプチーノと氷を混ぜて作ったものだったという事が分かりますね。
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フラペチーノを開発したのはスターバックスではなかった!?
1993年頃のアメリカのカリフォルニア州では、イタリア発祥の「グラニータ」という冷たいデザートドリンクが人気を博していました。
「グラニータ」はそもそも、イタリア語で「氷菓子」の事を指し、フルコースの口直しなどで出される荒いカキ氷のようなものでしたが、当時のアメリカでは、これに甘いコーヒーを掛け合わせたものが大人気だったのです。
スターバックスはこれに対抗する手段が必要でした。
そして模索する中で、ひとつの情報が入ってきたのです。
ボストンにあるコーヒー店が「フラペチーノ」という冷たいコーヒードリンクで当てた、という情報でした。
夏場には売れ行きが伸び悩むコーヒーを、どうにか夏にも売れるようにしたいと試行錯誤した結果、ボストンのコーヒー店は「フローズンヨーグルト」から発想を得て、フローズンコーヒー「フラペチーノ」を開発したのです。
ミルクとコーヒーと砂糖、そして氷をミキサーで混ぜたドリンクは人気を得ていました。
スターバックスはこれに着目し、ボストンのコーヒー店を買収して、より一層フラペチーノの普及に力を入れるようになりました。
最初は反対意見もあった
フラペチーノの売り出しには最初は社内で反対意見も多数出ていました。
「そんなファストフードのシェイクのようなものはダメだ」
「そんなものは本物のコーヒーなどとは言えない」
など、上層部の反対意見を押し切って、スターバックスがボストンのコーヒー店を買収した後も、社内で何度もテストや開発を試みて、スターバックスオリジナルのフラペチーノを開発する事に成功しました。
そして、1994年にスターバックス全店舗で発売されたフラペチーノは瞬く間に人気商品に上り詰めたのです。
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まとめ・多くの人に愛されるフラペチーノの今とこれから
フラペチーノは、言わばコーヒー牛乳のフローズンバージョンのようなものです。
コーヒー牛乳は好きだけれど、ブラックは飲めないという人にもフラペチーノは受け入れられたのです。
夏の暑い時期に最適という事ももちろんありますが、苦いコーヒーが好きではないという人にも、広く愛された事が、フラペチーノの売り上げが伸びた大きな要因となりました。
そして、キャッチ―な商品名「フラペチーノ」はそのままに、コーヒーだけでなく様々な果実やドリンクと組み合わせた新しいフラペチーノが次々と生み出されるようになりました。
季節ごとに楽しめるフラペチーノは、1年中多くのファンを楽しませています。